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粘膜や皮膚を丈夫にしてくれる鶏肉

タンパク質やビタミンがたっぷりの鶏肉。なかでもビタミンAは牛肉や豚肉の10倍以上含まれています。

カナダやアメリカでは昔から「風邪をひいたらチキンスープ」といわれるほど、鶏肉に含まれるビタミンAが皮膚や粘膜を丈夫にし、ウィルスや菌から守る働きを持っています。また、疲労回復効果のあるカルノシンという成分も含まれ、抗糖化作用、老化防止、認知症予防などの効果があります。

鶏肉の脂質には、不飽和脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸が豊富に含まれるのも、他の肉とは異なる点で、血液をサラサラにして悪玉コレステロールを減らしてくれます。

鶏肉は、ニワトリの肉のことで、別名「かしわ」とも呼ばれます。鶏肉は脂質のほとんどが皮に含まれるので、皮を除けば高タンパク、低カロリーな食材です。

鶏のささみは柔らかく消化もいいので病中病後の栄養補給に敵しています。また、ささみ、むね皮なし、もも皮なしを選べば、良質なタンパク質を効率よく摂ることができるので、ダイエットや筋トレなどを行っている人にもお勧めです。

タンパク質は皮膚や筋肉、爪や髪など身体のあらゆる組織を産生するのに欠かせません。これら以外にも酵素やホルモン、免疫力を高める抗体を生成する役割も持っています。健康を維持するうえで、毎日欠かさず摂取したい栄養素です。また、タンパク質を構成するアミノ酸の中には体内では作られない「必須アミノ酸」が含まれており、鶏肉にはこの必須アミノ酸がバランスよく含まれています。

(鶏肉の部位別の説明)

むね肉・・・柔らかく脂質は少なめ。茹でたり蒸したり、サラダなどにも利用できます。

もも肉・・・むね肉よりかたく脂質も適度にある。

ささみ・・・柔らかく脂質は非常に少ない。むね肉の奥にあり形が笹の葉に似ていることからササミと呼ばれる。

手羽・・・脂質も適度あり味にこくがある。

皮・・・コラーゲンが豊富。約50%が脂質なので最も高カロリーな部位

レバー・・・牛や豚のレバーとほとんど変わらない栄養素の宝庫。特にビタミンA(レチノール)とビオチンの含有量は牛や豚を上回ります。味は豚や牛よりクセがなく、脂質が少ないのでカロリーは低い。

心臓・・・脂質、ビタミン、ミネラルが豊富。コリコリとした食感。

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ビタミン豊富な 健康長寿食材の豚肉

日本一、健康長寿県の沖縄で食卓に欠かせない食材が豚肉です。ビタミンB群を豊富に含むのが特徴で、なかでもビタミンB1は牛肉の14~19倍と、すべての食品の中でも抜群の量を誇ります。

ビタミンB1は老化防止にも高い効果が期待でき、糖化を抑えます。水に溶けやすく、体内にストックできないので、日常的に少しずつとることで老化を効果的に防げます。筋肉の強化や免疫力向上、老化防止に役立つ良質なタンパク質の宝庫でもあります。

また、タンパク質を全身の筋肉、臓器、髪などに行き渡らせる働きや、免疫力を上げる働きを持つ亜鉛も豊富です。抗酸化作用や女性ホルモンを正常に分泌させる働きもあり、美肌・美髪作りに貢献してくれます。亜鉛は肩ロースやひき肉・ヒレ肉などにも含まれますが、レバーの部分にとくに多く含まれています。

ビタミンB1は、体内で糖質をエネルギーへ変換する際に必要となるビタミンです。そのためご飯やパンなどをたくさん食べても、ビタミンB1が不足しているとエネルギーへの変換効率が悪くなってしまいます。また、脳はブドウ糖を分解してエネルギーを作るため、ビタミンが不足すると十分なエネルギーを作ることができず、記憶力の低下や情緒不安定、うつ病などを引き起こす可能性があります。このように、ビタミンB1には心身を活性化させ、健康な状態に保つ効果があります。

豚肉に生姜を加えて生姜焼きにすれば、新陳代謝がより活発になり、疲労回復の効果も増します。また、付け合わせには、ビタミンB1の吸収を促すアリシンを豊富に含んだ、玉ねぎと一緒に炒め合わせるのも効果的です。ビタミンB1は、にんにくやにら、玉ねぎなど、アリシンを多く含む食べ物と組み合わせると吸収が5~6倍アップするといわれています。

(豚肉の効果)

1、疲労回復

ビタミンB1は、体内で糖質をエネルギーへと変換するのに必要な栄養素であり、疲労回復や倦怠感を緩和させる効能があります。食欲不振で、栄養不足になりがちな夏の季節にこそ積極的に食べれば、夏バテ解消にも効果的です。

2、美肌効果

良質なタンパク質は女性ホルモンの元となりますし、体のあらゆる組織(筋肉、皮膚、髪、爪など)を形成する大事な栄養素でもあります。また、豚肉レバーに豊富なナイアシンは、皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあるため、肌に潤いやハリをもたらし、美肌づくりに役立つとされています。

3、神経痛改善

神経痛は、末梢神経が傷つけられることでも生じることから、末梢神経の傷を修復するのに有効な作用があるとされている、ビタミン12を多く含む豚肉なら、神経痛の改善が期待できます。 また、ナイアシンは神経系に働きかける作用があるともいわれ、アセトアルデビドという物質を分解することで神経が安定し、神経痛も緩和してくれるといいます。

4、冷え性解消

ナイアシンには、血行促進作用と拡張作用があるとされ、それによって血流が良くなり、末端冷え性の改善などに効果が期待できます。

5、コレステロール制御効果

豚肉には、コレステロール抑制効果のある脂肪酸(オレイン酸)が多く含まれています。脂身が多いように感じる豚肉ですが、実は低カロリーでダイエット向きの食材なのです。

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にんにくのスタミナパワー

にんにくはスタミナやパワーの源になります。

独特の臭いのもとであるのがアリシンという成分で、切ったり刻んだりされて細胞が壊れることで発生する物質です。高い抗酸化作用で細胞の老化を防ぎます。疲労回復や体内の悪い菌やウィルスを撃退する効果の他、動脈硬化を防いで血液をサラサラにする効果もあります。さらに発がん性物質を取り除く作用もあります。

またビタミンB1と組み合わせることでパワーを発揮するのも、アリシンの大きな特徴です。糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB1を体内に効率よく吸収させることで、糖化を抑え、老化を防いでくれます。ビタミンB1を多く含む豚肉やきな粉、大豆食品、うなぎ、ごまなどを一緒にとるのがおすすめです。にんにく自体もビタミンB1を含むため、単体でも効果はあります。

疲労回復に欠かせないのもビタミンB1です。糖質の代謝に必要な酵素の働きを助けて、エネルギーを生み出すので、疲労回復のビタミンと呼ばれています。ビタミンB1を含む水溶性ビタミンは、身体に貯める事が出来ないため、必要以上に摂取した分は尿などから体外へ排出されますが、にんにくに含まれるアリシンがビタミンB1と結びつくと、脂溶性のアリチアミンという物質に変わり、体内でビタミンB1と同様の働きをしながら、吸収率がアップし、疲れにくい体づくりをサポートしてくれます。さらににんにくのもうひとつの主成分スコルジニンにも滋養強壮や疲労回復に役立つとされており、ホルモン系統を刺激して、精力を増強させる作用があります。

(にんにくの効果)

1、血行促進

にんにくの主成分アリシンには血管を拡張し、血行を促進する働きがあります。また、にんにくに豊富に含まれているビタミンEも抹消血管を拡張する働きがあり、にんにくを毎日食卓に取り入れることで、血のめぐりが良くなり、手足の冷えを緩和する効果が期待できます。

2、抗菌・殺菌作用

にんにくは抗菌・殺菌作用があることでも知られています。馬刺しやカツオのたたきを食べる時に、すり卸したにんにくを添えるのは、食中毒を防ぐためにも理にかなった調理法といえます。

3、健胃・整腸作用

にんにくの主成分アリシンが胃腸の働きを促進し、ぜん動運動を活発にする効果が期待されます。また、胃液の分泌を促し、胃腸の調子を整えることから、食欲不振の方にもよい効果があります。ただし、食べ過ぎると逆に下痢や腹痛の原因になるので注意してください。